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黄昏

みなさんこんばんは。ろいさんです。

私がはっきり覚えている一番古い記憶は
自分がおかしいと感じた瞬間のことです。

まだ3~4才だった私は
テレビドラマをぼーと眺めていました。
きっと男女の恋愛模様か何かが流れていたと思います。

好きだの嫌いだの
歯の浮くようなセリフのあと
ら、らぶしーんが始まりました。

その時雷に打たれたような衝撃と共に
何とも言えないような心のざわつきを覚えました。
覚醒の瞬間です。

いやいやいや
むりむりむり
当時のあの気持ちを言葉で表すのは
非常に難しいですが
本能的に感じとったのでしょうか。

「こ、これはあかん!!」

と強く自分を拒絶するような気持だったと思います。

私はこのモヤモヤした気持ちが
祖父母や周りの大人たちに知られては
きっと悲しませてしまう..
もとい、ばあちゃんに殺されると思い
何が何でも悟られまいと心に誓いました。

最初はこのモヤモヤを
完璧に理解できていた訳ではありませんでした。
何となく周りの男の子、女の子という認識とは
違うような気がするっていう
ぼやーとしたものでした。

ある日近所の男の子たちと
ゴレンジャーごっこをしている時
「ろいさんは女の子やからピンクな!!」
って押し付けられました。
その時私はピーンときてしまいました。

「これやん!この感じやん!」
「やっぱり僕こっちよりやん!」
名探偵ろいさんの誕生です。

この女の子として見られている感じと
自分の認識がズレていることがはっきりしてきました。

それからはとにかく他人の目が気になりました 。

とくに昔ですので人と違う=いけない
みたいな所がありましたので
昔でいうオカマさんやオナベさんが
テレビに映れば
笑われたり(笑わせてあげてるんです)
気持ち悪がられたり(気持ち悪がさせてあげてるんです)

そんな光景が
目に入る度にもう勘弁してください
って気持ちで溢れました 。

でも、もしかしたら自分が知らないだけで
僕と同じように心が男の子っぽい子がいるかもしれない
そしてそれは珍しいものでは無いのかもしれない
むしろ小さい頃は男の子の気持ちで
大人になれば女性に変わるのかもしれない!

藁にもすがる思いで、わずかな希望を見出し
注意深く周りを観察しました
同年代の女の子と一緒にお人形さん遊びしたり
おままごとしたり
何か2本のゴムの上をぴょんぴょん跳んだり

それがね全っっっ然。面白くないんです。
びっくりするくらい。
え、本当にそれ面白いって思ってやってるの?
ゴレンジャーごっことかしないの?
戦わないの?

服とかもフリフリの可愛いのを着て
「かわいいー!」
とか言って喜んでたり
幼稚園のスカートの可愛い制服を
何の抵抗もなく着たり

え、それ本当に可愛いと思ってるの?
みんな我慢していやいや着てるんじゃないの?
どうなの?

挙げ句の果てには
「〇〇君かっこいい!」
「〇〇君のお嫁さんになる!」

参りました、降参です
自分どちらかというと貴女のお婿さんになりたいです。

この子達、完璧なまでの女子じゃんって気持ちと
僕はこうはなれまいと確信に近づいていきました 。

男の子は生まれながらにして男の子だし
女の子も生まれた時から女の子なんだって悟りました。
小学生になる頃には
「うん、人生詰んだな」って黄昏ました。