1980年頃、私は関西のとある田舎町で
女の子として生を受けました。
当時産まれたばかりの私を抱く母親や、
祖父、祖母、兄、そして破天荒な父親も
きっと希望に溢れた幸せな女性に育って欲しいと
願ってくれた事でしょう。
私の家族は曲者揃いで、お世辞にも
平凡とは言えない家庭環境だったように思います。
私自身、心に問題を抱えて産まれてきてしまい
今日まで悩んでは足掻き続け
家族を傷つけることもありました。
沢山の問題を抱え、傷つけ罵り合うような家庭でしたが、
この日、この瞬間だけは私の人生の中で
穏やかで温かい時間だけが流れていたんだと思います。
というか思いたい。
思わさせてください。
実際両親は私が2才の頃には離婚をしており
父親側の祖父と祖母に兄妹共々預けられて育ちました。
いや、父親か母親どっちか子供見ましょう!
とは思いましたが、
それぞれ大人の事情を抱えていたのでしょう。
昔人間の祖父母の躾というか体罰は厳しく
長男マンセーの時代の人なので
女の私に対しての当たりのきついこと 。
顔が母親そっくりだったので
私の顔を見ては憎たらしいと良く言われたっけな
(いや!にいちゃんも同じ顔してますけど!)
たまに顔を見せにくる親父さんは
頻繁に違う女性を連れ帰ってきては増殖する異母兄弟。
これまた、たまに顔を見せにくる母親と
お父さんと呼べと強要してくる母親の彼氏。
ヒステリックを起こしては暴れまわる兄 。
少しバイオレンス色の強い家庭で悩む事もありまたが
その中でも私を大いに悩ませた出来事がいくつかありました 。
1つは物心ついた頃から感じていたこの違和感。
心と身体の「え、こ、これじゃない..」感。
そうです。
私を大いに悩まさせてくれた問題は
性同一性障害として生まれてきたことでした。
両親が自由人だとか
祖父母の当たりのきつさとか
兄の暴力とか
親戚からの心無い言葉とか
神様!!
もうそんなのいくらでも耐えるんで
まずこっち何とかして下さい!!
という気持ちで一杯でした。
私も30代半ばを迎え
今となっては性別を変え
奥さんにも恵まれ
周りの人達の理解も得られて
慎ましいながらも充分な幸せと呼べる
生活を送る事ができています。
過去に触れずこのまま平凡な人生を
歩んでいくのも幸せだと思いましたが
ここへきて何か一から始めたいと思ったのは
自分が納得できる人生を歩んでみたいと思い
そのきっかけが欲しかったからです 。
このサイトから何が生まれるのか
それとも全然関係のないことをしていくのか
はたまた何もしないのか
それはまだ分かりません 。
というかこのサイトがどんな方向へいくのかも謎です
私の人生をお話しすることで
あなたの目に触れることで
あなたが何を想うかはわかりません 。
同じ様な人からの共感なのか
受け入れられない人からの拒絶なのか
何を感じるかは人それぞれですが
ありのままの気持ちをお伝えしていきたいです。
真面目に書くと
恨みつらみや、暗い内容にしてしまいそうなので
出来るだけ明るい記事になるように心掛けます 。
そしてそれが誰かの人生の
希望に繋がりますように 。